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約一年ぶりのオリジナル更新。





Ancient Memories series Part 1.
Oratrio (仮)   the first movement ~"Tribes"~

    ・ chapter.1 ……… the Devil 03









鬼人の国最南の里 第二支部フォーティス 


通称、碧の砦


鬼人 もとい悪魔族の領地でも最古の街と称される。

森閑の合間にぽっかりできたような空間にある小さな集落群から成っていて、気候は熱帯の一歩手前くらい。要するに他の土地に比べて蒸し暑い。

他の地域に行ったことはないのでヒトから聞いたモノだが、湿気が堪え難いそうだ。


家を出てウィルとともに朝のフォーティスを歩く。

整えられた水路には、空の青。

朝靄もすっかり消え去り、樹々の緑が映えて来る。
 

うん、今日もいい天気だ。
 
あちらこちらから人の営みの音も聞こえてくるようになった。
 
水路に架けられた橋を渡り、林の中に造られた小道を進む。

この街は、森の中の集落同士をこうした小道で結び、ひとつの街となっている。

今向かっているのはこの街の中心となる広場。

古びた水車が軋んだ音を立てながら回っている。ここから里中に水路を巡らせているのだ。

大昔はここにも住居があったというが、今ではこの古びた石造りの水車があるだけの場所だ。
 
他にこれと言って見られる物が無い、が、枝葉が幹に収束するように。この街の集落群同士を繋ぐ小道がすべてこの広場に続いている為か、ここはいつも子どもの声が絶えない。


場所柄、そんな事を言っていられる所ではない筈だが…


「イオ兄ぃ—」


おはよーと言う子どもの声が聞こえてきた。

見やれば、元気に駆けて来る鬼人の子どもが5、6人。

同じようにおはようと返し、並んで歩く。もちろんウィルも。

「今日はみんな早いな」

「イオ兄がいっつも寝坊なんだよー」

そう屈託なく返されるとショックだ。自覚はあるが。

「イオ兄、今日は見回りに来てくれるの?」

「いや、今日は、偵察なん…」


「パン!」


声に振り返ると、数人の男がいた。

どの者も、屈強な体つきをし、腕や顔に生傷が見える。


フォーティスの、兵士だ。


「こっちに来なさい」

その中の1人が駆け寄って来て、パンと呼んだ自分の娘を抱きかかえ、その場を離れた。他の子たちも男達に連れられて行く。


「だめじゃないか、あいつに話しかけるなっていつも言ってるだろう」

離れた場所から、会話が聞こえてきた。

「えー?でも・・・」

「それにあまり集落から出るんじゃない。頼むから父さんの言う事くらい聞いてくれよ・・・」

思わず口元がほころぶような、仲のいい親子の会話。それを遠くから目を細めて眺める。

ふと、少女の泣き顔が見えて

「警備部隊所属ライス2等兵」

気付いた時にはすでに、声をかけていた。少女に向けられていた視線が鋭くなってこちらに降ってくる。

それに怯むこと無く、見据えて尋ねる。

「本日の任務は」

「…パティオ隊長、並びにエオルス副隊長に従事し、敵地への偵察任務に当たる予定であります。」

苦々しい返答。構わず続ける。


「偵察任務は昨日も当たっていた・・・確かそうだったな」

「はい」

「なら、今日はフォーティス郷内の警備班に加われ。パティオにはオレから伝え置く。」

「だって!おとーさん、しっかり見回りしてよね!」

朗らかに笑う少女。困ったように娘につられて笑う父親。

仲のいい親子だ。

     でも、さっき泣いていたように見えたのは・・・?

目を凝らして少女を見るが、泣いた跡なんて無い。

気のせいだった   のか?。

「イオ兄、またね」

元気よく手を振って去って行くこども達。

エオルスも、左手を少し挙げて応えた。


が、



ひそひそ

——いい顔しやがって・・・

——どうせ七光りのくせに


キッとそちらを睨みつける。


するとすぐに話し声は病み、彼らはそれぞれ南側へ延びる水路の先の方へ歩き出した。

「…行こうか、ウィル」

クルゥ…?

エオルスは、ウィルの白い毛並みをポンポンと優しく叩き、歩くように促した。

里の大人達の態度は、今に始まった事ではない。

陰口叩かれているのも、わかってる。聞こえるほどの大きさだから、嫌でも。

でも、あの態度は当然だとも思う。

あんな事もあったんだ。

こども達は、それをまだ知らないだけ。


わかってる。

今は、まだ。


でも、これから、これからだ。


すぐに解決できる事じゃないんだから。

時間をかけて、それから。

目的の場所までもう少し。さっきの者達と同じ場所を目指して歩く。

この里の中心とも言える、この広場からしか行く事の出来ない、『碧の砦』その所以の場所へと。





一年ぶりにお話進みました。

こういう日常が激しくめんど書けないことに気付く。

エオルスの職業微妙に変わったので後で描き直しておきます。

親子の名前これじゃマズい気がします・・・

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