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前回のところにすごい勢いでつまずいたらしい。

またつまずきます。




Ancient Memories series Part 1.
Oratrio (仮)   the first movement ~"Tribes"~

    ・ chapter.1 ……… the Devil 04







そこは、フォーティスの中央広場から延びる水路に沿って歩いた先にある。

このフォーティスで、この場所だけが異色の色を放つ、ものものしい石造りの塀。堀に架けられたつり橋を渡って、ここからようやく支部署区へ入ることができるのだ。

木造高床の大家、里長の家兼支部署を左に見ながら歩く。この建物はフォーティスの行政を担う場所だ。会議やら裁判らしき事をやっていて、里の民営の中心とも言える。里長は月に何度か第一支部の方へ足を運ぶらしい。

里長のエリシオ老は真白の翁で、こどもに人気があるやさしい鬼人だ。だが、時々「おじーちゃんいないの?」と残念そうな子どもの声が聞こえてきたのは昔の話。
戦時中におかれている今ではあの頃のような光景は今は皆無となっていた。


エオルスの目的地は向かって右。支部署区の4分の3を占める支部隊詰め所にある。

訓練兵舎の渡り回廊を抜け、訓練場を左に見ながら、まずは竜小屋へウィルを戻しに行く。この里の竜小屋にいるのは身体の小さい鳥竜種(主に郵便物の搬送に使われる種類が主)から、大きいものはウィルのようなレグラゴル     つまり脚竜種に分類されるものまで。

ここの竜小屋は小さいものなのでいないが、首都位の大きな街になれば翼竜種に例を見られる巨大竜の類もいるという話だ。

ウィルを小屋の中の空いている場所へしっかりと促し、しっかりと柵に入ったのを確認し、閂をかける。閂がしっかりかかっている事を確認し、エオルスはウィルののど元をなでてやった。すぐにうれしそうな声で鳴き始めるウィル。レゴラゴルはのど元をなでると非常に喜ぶのだ。


いいか」 

ウィルの目を自分の方に向けさせながら言い聞かせるように言う。

「ちゃんとここにいるんだぞ?勝手に出るんじゃない。わかったな?

 キュゥゥーン...

明らかに気を落としたような声を発して、エオルスを見る。

「じゃあな」

そういってウィルから手を離し、小屋から出ようとしたところで何かがエオルスの服を引っ張った。ため息まじりに振り返ると     やっぱりだ。しっかりと柵に入れた筈のウィルが柵から出ている。閂はしっかりと外されているようだ。

賢いのはうれしいのだが、柵にかけた閂を、ウィル自身が外してしまう程というのはちょっと困る。


「あのな、ウィル」

ウィルの顔に触れて叱る。

「オレは、これからやらなきゃいけない事があるんだ。わかってるよな?」

 キュゥゥ...

『でも…』

「遊んでほしいのは分かるが、今はそれどころじゃないんだ。いいな?

 クルゥ...クルララァッラァ...

『でも…おっきいもの・・・』 

「どうしたんだ一体...」

柵から出るのはいつもの事だが、今日は様子が変だ。

「何があるんだよ今日は     


 キシャァァァ.........ッッッ...!!!


突然耳をつんざくような咆哮がきこえた。空を見ると、そこには大きな翼を広げて旋回しながら降りてくる黒い飛竜の姿があった。(ヴィルグラドという種類だろうか。真っ黒な体躯で、飛竜としては数えるほどしか種類のいない大型種のひとつだったはず)

その背には鞍がついており、誰かが乗っている。飛竜の首には鬼王の紋章     紅色の皇花が描かれた旗を持った紅色の双頭の竜     が刺繍された革製の胸懸(むながい)。

そういえばパティオが今日は首都から誰か来ると行っていたのを思い出す。とすれば、今旋回しながら降りてくる飛竜に乗っている者が、その首都から来た者なのだろう。逆光でよく見えないが、身につけているものからその者が高貴そうな印象を与える。

ばさり、ばさりと飛竜が自分の身体の3倍はある大きさの翼を動かす。その羽ばたきによって、練兵場に風が巻き起こる。


エオルスは、しばらくその姿をただ見ている事しかできなかった。





ここは前に書いておいたらしいです。

でもまたしばらく空くと思います。きっと。

全ては自己満足なんで、深くツッこまない。


・・・読んでる人いるのかな。

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